2025年5月12日デッサン会
2025年5月17日

1. 日時:2025年5月12日(月)13:30-16:45
2. 場所:横浜市文化技能会館6階工芸研修室
3. 講師:阿辺 隆 先生
4. 内容:赤いスカートとセーラーブラウスの女性。
5. 参加人数:18名
6. 講評概要:個別にご指導頂き、全員向けのコメントも頂きました。
・人物は、大きな全体の姿を思い浮かべて描く。身体の重心がどこにあるか考える。全体の姿のなかで服、髪を見る。形も色も全体のバランスが大切。
・頭が決まると全体が決まる。頭から位置取りをする。
・目、眉、眉から横に線を引くと耳の上につながる。首、手の場所も決まる。顎から上と下では違う。鼻筋は両側を暗くすることで表す。髪が顔の両側にある場合、片方はウルトラマリンで片方はヴィリジャンで描き分けるなどもよい。顔と首は違う色と考える。目の瞳はバーントアンバーとウルトラマリンを混ぜて描く。目力が強すぎないように。
・顔と身体の遠いところ同士の関係を考える。例えば手の甲が顎の下の線のどの辺にあるのか考える。
・顔が命。特に人物画は顔が命。モデルさんをきれいに描いてあげる。顔が良いと他に難点があってもあまり気にならなくなる。
・デッサンでは縦横の場所を考えて、垂直・水平の線を引いておくと良い。
・デッサンはやり過ぎてもやりなさ過ぎてもダメ。
・水彩は紙が大事。多少高くても良い紙を使う。大きめの紙で描くと後で人物の大きさに合わせて切ることもできる。
・背景、バックを先に塗ることも良い。塗るというより背景の空間を表現して描くということ。人物がどんな空間にいるのかを描く。
・下絵として木炭、パステルで描いてその上から油やアクリルを描くと濁ることがある。アクリルで仕上げるならはじめからアクリルで描くと良い。
阿辺隆先生は本会には二度目のご登壇でしたが、以前からご指導いただいていたかのような親し気な印象を持ちました。会員一人ひとりに丁寧にご指導くださり、全体にも大切な基礎を伝えてくださいました。質問にも丁寧に答えてくださいました。充実したデッサン会でした。
デッサン会幹事:髙田知惠子

























